万葉集 巻14-3411

多胡(たご)の嶺(ね)に 寄綱(よせつな)延(は)へて 寄すれども あにくやしづし その顔よきに

(作者) 不詳。上野国(かみつけのくに)の相聞往来の歌。

(大意) (多胡の嶺に寄せ綱をかけて引き寄せるように)あの娘を靡かせようとしてもそ知らぬ顔をしている。その美しい顔で。

(注釈) 「多胡(たご)の嶺(ね)」は群馬県吉井町の南西の山。「寄綱(よせつな)」引き寄せる綱。「延(は)へて」は、張ルの意味を持つ下二動詞、延(ハ)フの連用+接続助詞テ。「寄すれども」は寄スの已然形寄スレ+接続助詞ドモで、引キ寄セタケレドモ。「あにくやしづし」は不詳も、ソシラヌフリヲシテをとった。「よきに」は、ヨシの連体形+接続助詞ニ。このニは、文脈により、順接・逆接等さまざまな用法がある。


注意

 以上、中西進編「万葉集」講談社文庫、日本古典文学大系「万葉集」岩波書店等を参考にしていますが、私の解釈も含まれていますのであまり信用しないで下さい。

 なお、万葉集関連の記事については、私のサイト「万葉歌碑巡り」に整理してまとめてあります。

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  • 群馬県高崎市吉井町飯玉神社の万葉歌碑

    Excerpt:  群馬県高崎市の吉井町にある飯玉(いいだま)神社の境内にある万葉歌碑を訪ねてきました(2010/5)。下の写真です。 Weblog: 作って試して見て聴いて racked: 2010-06-08 23:26