キンドルのための自炊 (スキャンとPDF化の具体例-文庫と新書など)

 自炊とは、紙の本から自分で電子書籍データを作ることだそうで、この記事のタイトルに借用しました。

 書籍の裁断とスキャンについては別の記事に書きました。今回は、スキャンとPDF化についての具体例を書きます。ただし、ここでは、電子書籍端末がキンドルであること、私のように視力が少し弱い人が使うこと、を前提にしています。

 電子書籍としてのデータファイルは、PDFのような画面固定型化のファイルと、画面サイズに合わせて文字をずらしてくれるリフロー型があります。リフロー型の典型はHTMLファイルです。電子書籍端末用のリフロー型ファイルもいろいろあるようです。

 将来どのような端末で読むか分からない場合はPDFにしておくのが無難ですが、その場合、一旦読み込んだファイルを、端末の表示画面に応じて何らかの方法で調整する必要があります。

 つまり、私の場合は、表示画面が6インチのキンドルですので、例えば、文庫本ですと、もともとのサイズが小さいので、スキャンしてそのままキンドルで読むこともできます。しかし、新書版は縦に長く、空白も多いため、スキャンしてそのままキンドルで読むには文字が小さすぎ読みづらくなります。

 以下、具体例を書きます。

<基本的な流れ>

 ・スキャン → スキャンしたデータを一つにする → 空白の処理

 スキャンに際しては、表紙はカラーでスキャンし、本文はグレイ又は白黒でスキャンします。もちろん、カラー印刷の部分があればカラーでスキャンです。カラー/白黒の判定モードもあります。ファイル化の設定は、PDFフォーマットにするのが安全です。

 このようにスキャンすると、表紙と本文が別ファイルになりますので、統合してファイル化します。スキャナーを買うとアドビのacrobatが付いてきます。このソフトは非常に高いので、スキャナーには、お得感があります。私の買ったキャノンのスキャナにも付いていましたので、PDFファイルの統合はacrobatを使っています。統合したファイルは、オリジナルファイルとして保存します。

 保存したら今度は空白の処理です。キンドル用には空白削除し、別ファイルとして保存し、キンドルへ転送します。

<文庫本の場合>

 文庫本には、酸化して赤茶けた本がかなり多いため、私は、標準のスキャンモードの他に、赤茶けた本を読み込むための詳細設定したモードも用意してあります。これは、白黒(2値)読み込みです。

 文庫本では、空白の処理の問題についてはあまり神経質になることはなさそうです。が、私は、少しでも文字を大きくしたいため、キンドル用には、文庫本でも空白部分を削っています。acrobatのトリミングを使っています。その際、ページ番号その他の部分も削り、本文だけにしています。キンドルには読んでいるページ(電子書籍のページ)が表示されますので、ページは大体分かります。

<新書版、B6版の場合>

 新書サイズのスキャンの場合、キンドルでは、空白の処理が必須です。又、文庫と同様、酸化して赤茶けた本には、詳細設定したモードを使います。

 空白部分の処理については、ページ番号その他の部分も削り、本文だけにしています。なお、横書きの新書版の場合には、キンドルを横にして読むモードを使えますので、空白を削らなくても読むことはできます。その場合は、キンドルを横にして読みます。

 B6版になると2段組の本が多くなります。2段組の場合は、空白を削らずにそのままとし、キンドルの横に倒して読むモードを使うとよいでしょう。

<A5版の場合>

 A5版サイズですと、活字の組み方のバリエーションが豊富になります。2段組の場合には、横にして読むモードにするとよいでしょう。1段組で文字数が1行45文字程度であれば、新書版と同様、空白を削除すればキンドルでも読めます。文字サイズが小さくなって、1行当たり45文字を大幅に越すと読むのが辛くなります。

<A5版を越すサイズの場合>

 大きなサイズの本の典型は雑誌です。私の場合、これらについては、電子化してPCで読んでいます。キンドルで読むのはあきらめています。iPadのサイズなら問題なく読めると思います。安くなるのを待っています。



 なお、この記事に関連する、電子書籍端末のシリーズ記事は以下のとおりです。
電子書籍と電子書籍端末(リーダー)
キンドル(電子書籍端末)の購入
キンドル(電子書籍端末)が到着。どう使う?
紙の本の電子書籍化
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