テーマ:注釈

万葉集 巻20-4423

足柄(あしがら)の 御坂(みさか)に立(た)して 袖振らば 家なる妹は 清(さや)に見もかも (作者) 埼玉(さきたま)郡の防人。上丁(かみつよぼろ)藤原部等母麿(ともまろ)。 (大意) 足柄の御坂に立って袖を振ったなら、家に居る妻ははっきりと見るだろうか。 (注釈) 「足柄」は、神奈川県の足柄上・下両郡。「御坂(みさ…
トラックバック:0
コメント:0

続きを読むread more

万葉集 巻20-4440

足柄(あしがら)の 八重山(やへやま)越えて いましなば 誰(たれ)をか君(きみ)と 見つつ思(しの)はむ (作者) 郡司の妻女等。  (大意) 足柄の八重山を越えて行ってしまわれたなら、誰を貴方と見てお慕いいたしましょう。 (注釈) 「いましなば」は、去ル・来ル・居ルの尊敬語イマスの連用形+完了のヌの未然形+接続助詞…
トラックバック:1
コメント:0

続きを読むread more

万葉集 巻8-1424

春の野に すみれ摘(つ)みにと 来(こ)しわれそ 野をなつかしみ 一夜(ひとよ)寝にける (作者) 山部赤人。 (大意) 春の野にすみれを摘もうと来た私は、野に心をひかれたので一夜寝てしまった。 (注釈) 「をなつかしみ」は、格助詞のヲ+形容詞の語幹ナツカシ+原因・理由の接尾語ミで、・・に心惹かれたので。 …
トラックバック:1
コメント:0

続きを読むread more

万葉集 巻11-2550

立ちて思ひ 居(ゐ)てもそ思ふ 紅(くれなゐ)の 赤裳(あかも)裾(すそ)引き 去(い)にし姿を (作者) 未詳。 (大意) 立っては思い座っても思う。紅の赤い裳の裾を引いて去っていった姿を。 (注釈)  省略。
トラックバック:1
コメント:0

続きを読むread more

万葉集 巻14-3355

天(あま)の原(はら) 富士(ふじ)の柴山(しばやま) 木(こ)の暗(くれ)の 時移(ゆつ)りなば 逢(あ)はずかもあらむ (作者) 駿河国の相聞歌。 (大意) この夕暮れが過ぎていったならばもう会えないのだろうか。 (注釈) 「天(あま)の原(はら)」は富士に掛かる枕詞。「柴山(しばやま)」は、富士山麓の森林地帯。「…
トラックバック:1
コメント:0

続きを読むread more

万葉集 巻20-4465

族(やから)に喩(さと)せる歌一首 并(あは)せて短歌  ひさかたの 天(あま)のと開(ひら)き 高千穂(たかちほ)の 岳(たけ)に天降(あも)りし 皇祖(すめろき)の 神の御代(みよ)より はじ弓を 手握(たにぎ)り持たし 真鹿子矢(まかごや)を 手挟(たばさ)み添(そ)へて 大久米(おほくめ)の ますら健男(たけを)を 先に立…
トラックバック:1
コメント:0

続きを読むread more

万葉集 巻14-3356

富士の嶺(ね)の いや遠(とほ)長(なが)き 山道(やまぢ)をも 妹(いも)がりとへば 日(け)に及(よ)ばず来(き)ぬ (作者) 駿河国の相聞歌。 (大意) 富士山の遠くて長い山道も、妻のもとへ、というので一日もかからずにやってきた。 (注釈) 「いや」は、マスマス。「がり」は、その人のいる場所のこと。「とへば」は、…
トラックバック:2
コメント:0

続きを読むread more

静岡県熱海市梅園町熱海梅園の万葉歌碑 その3

 静岡県熱海市の熱海梅園に、万葉の草花にちなんだ歌の刻まれた8基の歌碑があります。これらは梅園の中にある中山晋平記念館の前庭に置かれています。下の写真は、その3「ひともとの」の歌碑です。 一本(ひともと)の なでしこ植ゑし その心 誰(た)れに見せむと 思ひそめけむ  (巻18-4070) ← 歌をクリックすると注釈へジャ…
トラックバック:0
コメント:0

続きを読むread more

万葉集 巻18-4070

庭中(にはなか)の牛麦(なでしこ)の花を詠(よ)める歌一首  一本(ひともと)の なでしこ植ゑし その心 誰(た)れに見せむと 思ひそめけむ (作者) 右は、先(さき)の国師(こくし)の従(じゆう)僧(そう)清見(せいけん)が京師(みやこ)に入るべく、よりて、飲饌(いんぜん)を設(ま)けて饗宴(きやうえん)す。時に、主人…
トラックバック:1
コメント:0

続きを読むread more

万葉集 巻5-834

梅の花 今盛りなり 百鳥(ももとり)の 声の恋(こほ)しき 春来たるらし (作者) 少令史田氏肥人(せうりやうしでんじのこまひと)。 (大意) 梅の花は今を盛りに咲いている。沢山の鳥の声が恋しい春がやってきたようだ。 (注釈) 梅の花 今盛りなり 百鳥(ももとり)の 声の恋(こほ)しき 「春来たるらし」は、来(ク)の連…
トラックバック:1
コメント:0

続きを読むread more

万葉集 巻2-111

吉野の宮に幸(いで)す時に、弓削皇子(ゆげのみこ)が額田王(ぬかたのおほきみ)に贈与(おく)る歌一首  古(いにしへ)に 恋ふる鳥かも 弓弦葉(ゆづるは)の 御井(みゐ)の上(うへ)より 鳴き渡り行く (作者) 弓削皇子。 (大意) 昔を恋うる鳥だろうか。弓弦葉の御井の上を鳴き渡って行くなあ。 (注釈) 「古(い…
トラックバック:1
コメント:0

続きを読むread more

万葉集 巻14-3508

芝付(しばつき)の 御宇良崎(みうらさき)なる 根都古(ねつこ)草(ぐさ) 逢ひ見ずあらば 吾(あれ)恋ひめやも (作者) 未詳。相聞往来の歌。 (大意) 逢うことがなかったならば、私はこのように恋いに苦しむことはなかっただろうに。 (注釈) 「芝付(しばつき)」は不明。「御宇良崎(みうらさき)」は、神奈川県三浦崎。「…
トラックバック:1
コメント:0

続きを読むread more

万葉集 巻19-4143

物部(もののふ)の 八十(やそ)娘子(をとめ)らが 汲(く)みまがふ 寺井(てらゐ)の上(うへ)の 堅香子(かたかご)の花 (作者) 。 (大意) 大勢の少女が入り乱れて水を汲んでいる、寺の井のほとりの堅香子の花よ。 (注釈) 「物部(もののふ)の」は、廷臣のことで、数が多いので八十に続く。「八十(やそ)娘子(をとめ)…
トラックバック:1
コメント:0

続きを読むread more

万葉集 巻14-3358

さ寝(ぬ)らくは 玉の緒(を)ばかり 恋ふらくは 富士の高嶺(たかね)の 鳴沢(なるさは)のごと (作者) 駿河国の相聞歌。 (大意) 共寝するのは玉の緒ほど短く、恋に苦しむことは富士山の鳴沢のように激しい。 (注釈) 「さ寝(ぬ)らくは」は、接頭語サ+ヌ+体言化するラク。「玉の緒(を)ばかり」は、短いたとえ。「鳴沢(…
トラックバック:1
コメント:0

続きを読むread more

万葉集 巻3-319、320、321

不尽の山を詠(よ)む歌一首 并(あは)せて短歌  巻3-319 なまよみの 甲斐(かひ)の国 うち寄する 駿河(するが)の国と こちごちの 国のみ中(なか)ゆ 出(い)で立てる 不尽の高嶺(たかね)は 天雲 (あまくも)も い行きはばかり 飛ぶ鳥も 飛びも上(のぼ)らず 燃(も)ゆる火を 雪もち消(け)ち 降る雪を 火もち消ちつ…
トラックバック:1
コメント:0

続きを読むread more

万葉集 巻14-3355

天(あま)の原(はら) 富士(ふじ)の柴山(しばやま) 木(こ)の暗(くれ)の 時移(ゆつ)りなば 逢(あ)はずかもあらむ (作者) 駿河国の相聞歌。 (大意) この夕暮れが過ぎていったならばもう会えないのだろうか。 (注釈) 「天(あま)の原(はら)」は富士に掛かる枕詞。「柴山(しばやま)」は、富士山麓の森林地帯。「…
トラックバック:1
コメント:0

続きを読むread more

万葉集 巻3-318

田子(たご)の浦(うら)ゆ うち出(い)でて見れば 真白(ましろ)にそ 不尽(ふじ)の高嶺(たかね)に 雪は降りける (作者) 山部赤人。 (大意) 田子の浦を通って広いところに出てみると、真白に富士の高嶺に雪が降っているなあ。 (注釈) 「田子(たご)の浦(うら)」は静岡県富士川の西方の海岸。「ゆ」は経過する地点を表…
トラックバック:1
コメント:0

続きを読むread more

万葉集 巻3-317

天地(あめつち)の 分(わか)れし時ゆ 神(かむ)さびて 高く貴(たふと)き 駿河(するが)なる 不尽(ふじ)の高嶺(たかね)を 天(あま)の原 (はら) 降(ふ)り放(さ)け見れば 渡る日の 影(かげ)も隠(かく)らひ 照る月の 光も見えず 白雲(しらくも)も い行きはばかり 時じくそ 雪は降りける 語り継(つ)ぎ 言ひ継ぎ行かむ 不…
トラックバック:1
コメント:0

続きを読むread more

万葉集 巻1-16

冬ごもり 春さり来(く)れば 鳴かざりし 鳥も来(き)鳴きぬ 咲かざりし 花も咲けれど 山を茂(も)み 入りても取らず 草深み 取りても見ず 秋山の 木(こ)の葉を見ては 黄葉(もみち)をば 取りてそ偲(しの)ふ 青きをば 置きてぞ嘆く そこし恨(うら)めし 秋山われは (作者) 額田王。 (大意) 春がやって来ると、鳴かな…
トラックバック:1
コメント:0

続きを読むread more

万葉集 巻19-4140

わが園の 李(すもも)の花か 庭に降る はだれのいまだ 残りたるかも (作者) 未詳。 (大意) わが家の庭の李の花だろうか。それとも、庭に降った雪が残ったものだろうか。 (注釈) 「はだれ」は、ハラハラト降ル雪。 注意  以上、中西進編「万葉集」講談社文庫、日本古典文学大系「万葉集」岩波書店等を参考…
トラックバック:2
コメント:0

続きを読むread more

万葉集 巻17-3944

女郎花(をみなへし) 咲きたる野辺を 行きめぐり 君を思ひ出(で) たもとほり来(き)ぬ (作者) 掾(じよう)大伴宿禰池主(おほとものすくねいけぬし)。 (大意) 女郎花が咲いている野辺をめぐって、貴方を思い出しながら私は回り道してきました。 (注釈) 「思ひ出(で)」は、思フの連用形+出(ヅ)の連用形。出(ヅ)はイ…
トラックバック:1
コメント:0

続きを読むread more

万葉集 巻10-2274

展転(こいまろ)び 恋ひは死ぬとも いちしろく 色には出(い)でじ 朝顔(あさがほ)の花 (作者) 未詳。 (大意) 転げまわるほど恋いに苦しみ死ぬようなことがあっても、はっきり顔色には出すまい。朝顔の花のようには。 (注釈) 「展転(こいまろ)び」は、転げまわること。「恋ひは死ぬとも」のハは係助詞で、恋ヒ死ヌを、詠嘆…
トラックバック:1
コメント:0

続きを読むread more

万葉集 巻10-1864

あしひきの 山の間(ま)照らす 桜(さくらばな)花 この春雨(はるさめ)に 散りゆかむかも (作者) 未詳。 (大意) 山の間を照らすように咲いている桜は、この春雨に散ってしまうのだろうか。 (注釈) 「あしひきの」は山にかかる枕詞。「散りゆかむかも」は、散ルの連用形+行クの未然形+推量のムの連体形+詠嘆のカモ(終助詞…
トラックバック:1
コメント:0

続きを読むread more

万葉集 巻10-1989

卯の花(うのはな)の 咲くとはなしに ある人に 恋ひや渡らむ 片思(かたおもひ)にして (作者) 未詳。 (大意) 卯の花のように、心を開くことのない人に、私はずっと恋いし続けるのだろうか。片思いのまま。 (注釈) 「恋ひや渡らむ」は、恋フの連用形+疑問の係助詞ヤ+渡ルの未然形+推量のムの連体形。 注意 …
トラックバック:1
コメント:0

続きを読むread more

万葉集 巻16-3886

おしてるや 難波(なには)の小江(をえ)に 廬(いほ)作り 隠(なま)りて居(を)る 葦蟹(あしがに)を 大君召すと 何せむに 我を召すらめや 明(あきら)けく わが知ることを 歌人(うたびと)と 吾を召すらめや 笛吹(ふえふ)きと 吾を召すらめや 琴弾(ことひ)きと 吾を召すらめや かもかくも 命(みこと)受(う)けむと 今日(けふ)…
トラックバック:1
コメント:0

続きを読むread more

万葉集 巻7-1156

住吉(すみのえ)の 遠里(とほさと)小野(をの)の 真榛(まはり)もち 摺(す)れる衣(ころも)の 盛(さか)り過ぎゆく (作者) 。 (大意) 住吉の遠里小野の美しい榛で摺り染めにした衣があせていく(盛りの年が過ぎていく)。 (注釈) 「遠里(とほさと)小野(をの)」は大阪市住吉区と界市。夫々に遠里小野(おりおの)町…
トラックバック:1
コメント:0

続きを読むread more

万葉集 巻14-3362

相模嶺(さがむね)の 小峰(おみね)見かくし 忘れ来る 妹が名呼びて 吾(あ)を哭(ね)し泣くな (作者)  相模国の相聞往来の歌。民衆の中で歌われていた恋愛の歌。 (大意1) 相模嶺(さがむね)が小さな頂を隠すように、山の彼方に忘れてくる妻の名を呼んで私を泣かすな。 (大意2) (相模嶺の小峰を見ない振りをするように…
トラックバック:2
コメント:0

続きを読むread more

万葉集 巻9-1758

筑波嶺(つくばね)の 裾廻(すそみ)の田井(たゐ)に 秋田刈る 妹(いも)がり遣(や)らむ 黄葉(もみち)手折(たを)らな (作者) 。 (大意) 筑波山の裾の周りの田に秋の稲を刈っている乙女のもとにやる黄葉を手折ろう。 (注釈) 「筑波嶺(つくばね)」は筑波山。「裾廻(すそみ)」のミは曲がっている様子を表す接尾語。「…
トラックバック:1
コメント:0

続きを読むread more

万葉集 巻2-158

山吹(やまぶき)の 立ちよそひたる 山清水(やましみづ) 酌(く)みに行かめど 道の知らなく (作者) 高市皇子。 (大意) 山吹の花が美しく飾っている山の泉を汲みに行こうと思うが、ああ、道が分からない(十市皇女を蘇らせたいという気持ちを含んでいる)。 (注釈) 「立ちよそひたる」。「山清水(やましみづ)」は山の泉と黄…
トラックバック:1
コメント:0

続きを読むread more

万葉集 巻20-4352

道の辺(へ)の 茨(うまら)の末(うれ)に 延(は)ほ豆(まめ)の からまる君を 別(はか)れか行(ゆ)かむ (作者) 天羽郡(あまはのこほり)の上丁(かみつよぼろ) 丈部鳥(はせつかべのとり)。 (大意) 道のほとりのいばらの先に這いつく豆のように、からみつく貴女を置いて別れて行くのだろうか。 (注釈) 「茨(うまら…
トラックバック:1
コメント:0

続きを読むread more