福島県南相馬市桜平山公園みちのく真野万葉植物園

 福島県南相馬市鹿島区にある桜平山(さくらだやま)公園に「みちのく真野万葉植物園」があります。ここには、万葉集の植物が150種ほど植えられており、そのいくつかには万葉歌を記したパネルが添えられていました。下の写真はこの植物園の案内板です。

 なお、桜平山公園には万葉歌碑が建立されており、別の記事桜平山公園の万葉歌碑で報告してあります。

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 さて、この植物園に植えられた植物に添えられたパネルは2種類あります。一つは立て札型のパネルで、もう一つは、下の写真に示すような書見台型?になっています。これらのパネルの写真を撮ってきましたので下に載せますが、どうやら見落としたものもあるようです。あしからず。

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 では、以下に、立て札型、書見台型の順に紹介します。

パネル1

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わが園に 梅の花散る ひさかたの 天(あめ)より雪の 流れ来(く)るかも (巻5-822) ← 歌をクリックすると注釈へジャンプします。別ウィンドウで開きます。

(作者) 大伴旅人。

(大意) わが園に梅の花が散る。ひさかたの天から雪が流れて来るなあ。


パネル2



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紫陽花(あぢさゐ)の 八重(やへ)咲くごとく やつ代(よ)にを いませわが背子(せこ) 見つつ偲(しの)はむ (巻20-4448) ← 歌をクリックすると注釈へジャンプします。別ウィンドウで開きます。

(作者) 橘諸兄(たちばなのもろえ)。

(大意) 紫陽花が八重に咲くように、長く生きて下さい。貴方。私はその立派さをみながらお慕いしましょう。


パネル3

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道の辺(へ)の 草深(くさふか)百合(ゆり)の 花咲(はなゑみ)に 咲(ゑ)まひしからに 妻と言ふべしや (巻7-1257) ← 歌をクリックすると注釈へジャンプします。別ウィンドウで開きます。

(作者) 未詳。

(大意) 道の辺の草深い中に咲いている百合の花が咲くように、ちょっと微笑んだからといって妻であるというべきでしょうか(妻といわれる筋合いはありません)。


パネル4

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とく来ても 見てましものを 山背(やましろ)の 高(たか)の槻群(つきむら) 散りにけるかも (巻3-277) ← 歌をクリックすると注釈へジャンプします。別ウィンドウで開きます。

(作者) 高市黒人(たけちのくろひと)。

(大意) もっと早くに来て見ておけばよかった。山背の多賀のケヤキの木々が散ってしまったなあ。


パネル5

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池水に 影さへ見えて 咲きにほふ 馬酔木(あしび)の花を 袖(そで)に扱入(こき)れな (巻20-4512) ← 歌をクリックすると注釈へジャンプします。別ウィンドウで開きます。

(作者) 大伴家持。

(大意) 池水に影を映して咲きにおう馬酔木の花をしごきとって袖に入れたいものだ。


パネル6

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巨勢山(こせやま)の つらつら椿(つばき) つらつらに 見つつ偲(しの)はな 巨勢の春野を (巻1-54) ← 歌をクリックすると注釈へジャンプします。別ウィンドウで開きます。

(作者) 坂門人足(さかとのひとたり)。

(大意) 巨勢山の沢山の椿よ。よく見て賞美したいものだ。巨勢の春野を。


パネル7

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見渡せば 春日(かすが)の野辺(のへ)に 霞(かすみ)立ち 咲きにほへるは 桜花(さくらばな)かも (巻10-1872) ← 歌をクリックすると注釈へジャンプします。別ウィンドウで開きます。

(作者) 未詳。

(大意) 見渡してみると、春日の野辺に霞が立ち、咲きにおっているのは桜花だなあ。


パネル8

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向(むか)つ岡(を)の 若桂(わかかつら)の木 下枝(しづえ)取り 花待つい間(ま)に 嘆きつるかも (巻7-1359) ← 歌をクリックすると注釈へジャンプします。別ウィンドウで開きます。

(作者) 未詳。

(大意) 向いの岡の若い桂の木の下枝を手に取り、花が咲くのを待っている間に、何度もため息が出たなあ。


パネル9

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藤波(ふぢなみ)の 影なす海の 底清(きよ)み 沈(しづ)く石(いし)をも 珠とそわが見る (巻19-4199) ← 歌をクリックすると注釈へジャンプします。別ウィンドウで開きます。

(作者) 大伴家持。

(大意) 藤波の影が映る海の底が澄んでいるので、私は、沈んでいる石をも珠かと見るほどである。


 所在地は、福島県南相馬市鹿島区江垂桜平 桜平山公園のグランドの南西隣 (→ 地図のマークのところです)。JR常磐線鹿島駅から県道267号線で西南西800mの辺りで南へ折れて、300mほど南方向へ進むと桜平山公園のグランドがあります。陸奥(みちのく)真野万葉植物園、又は、桜平山公園のいずれか(記憶が薄れています)の案内板があり、何とかたどり着けました。


 なお、万葉集関連の記事については、私のサイト(HP)「アラさんの隠れ家」「万葉歌碑巡り」に整理してまとめてあります。

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